しゃべるiPodの仕組み
新型のiPodシャッフルは喋るのがアピール点。この「喋る」について推測してみた。
最初はiPod自身に「喋る」プログラムが組み込まれていて随時、曲名などを読み上げていると思ってた。
でも、その必要はある?
iPodが喋る内容(曲名やアーティスト名)はパソコンのiTunesと同期した時点で決まっている。
ということは、iPodが曲ファイルや曲リストから曲名やアーティスト名を取り出して読み上げる必要は無い。パソコンとの同期を完了した時点でiPod内の曲名やアーティスト名の音声ファイルを持っていればいい。
長所は、iPod内に音声化プログラムを持たなくて良いこと。当然英語や各国語の「文字→読み解釈」プログラムも不要。
もしこのプログラムをiPod内に持つとかなりの容量を占めるしプログラムも複雑になる。レスポンスの問題も出てくる。
短所は、曲名やアーティスト名を発音した音声ファイルをiPod内に置かねばならない。パソコンと同期するたびに曲ファイルの他に余分なファイル(読み上げ音声のファイル)も同期する必要がある。
この長所短所をハカリにかければ「喋る(文字→読み解釈して発音する)」仕組みをiPod自身に組み込むより、パソコン(iTunes)側で喋る準備(文字→読み解釈して発音した音声ファイルを作成)までさせておいて、iPodはその音声ファイルを再生するだけにしておいた方が簡単。
iTunesソフト側で曲名などを解して発音した音声ファイル作り同期する時にこっそりiPodに送り込んでしまえばいい。
iTunes(ソフト)とセットで使わなければ曲を転送できないiPodだからこその仕組みだ。
と、これは個人的な推測です
しゃべるiPodの仕組み の追記
喋る機能の本体(曲のタイトル等を音声化する部分)をiPod側でなくiTunes側に持たせた場合のメリットは他にもある。
発売当初は無機質なロボ声しかなくても、iTunesをアップデートすることで声の種類が増やすことが可能だ。
(アップルのことだから日本の有名なVOCALOIDが採用されることは無いだろうけど・・・)
話はかわるが喋るワンセグテレビを持っている。ツンデレTVと言えば知っている人は多いだろう。
チャンネルを替えようとすると「チャンネル変える気?」と怒り出す。この「喋り」は単なるエンターティメント機能だと思っている方も多いかと思うが、実はあれは音声ナビゲートとしてちゃんと機能している。
このTVは一組の+/−ボタンで選局/音量/明るさを調整するため、選局モード、音量モード、明るさ調節モードに切り替えて操作する。「チャンネル変える気?」は選局モードに、「ボリューム変える気?」は音量モードに・・・と、それぞれモードが切り替わったことを音声で案内しているのだ。
でも残念ながらこの機能は使っていない。何しろこれはTVで、TVとは基本的に画面を見るモノ。画面には選局モードや音声モードになっていることが分かる表示があるから音声で案内されても聞いてなかったりする。
その点iPodシャッフルは表示が一切無いので音声案内に向いてます。