オタマジャクシが降ってきた事件の説明を試みる
石川県内で空から大量のオタマジャクシや小魚が降ったとみられる現象が相次いでいる。
竜巻に巻き上げられた魚が降ってきたケースはあるが今回は竜巻が発生するような気象条件になく、関係者は首をかしげているそうだ。
そこで説明できそうな説を考えてみた。
大陸竜巻+ジェット気流説
日本では竜巻は発生していないようだが大陸ではどうだろう。
中国のどこかで竜巻が発生、巻き上げられたオタマジャクシがジェット気流に乗って日本海を越えて落下したという説だ。
ジェット気流は高度10km程度を時速100km前後で流れている。軽いオタマジャクシ程度のものなら一端ジェット気流に乗ってしまえば落ちてくるまでに相当時間がかかるだろう。
それがたまたま偶然人が居る駐車場に落ちる確率は?
おそらく実際にはもっと沢山落ちてきていると思われる。もしかしたら日本海にも日本アルプスにも太平洋にも落ちているかもしれない。膨大な数のオタマジャクシやカエルや小魚が落ちてきているかも知れない。ただ海に落ちても森林や草原や湖沼に落ちた分が誰も気づかないだろう。国道に落ちた分は人が気づく前にクルマに轢かれ潰され蹴散らされてしまうだろう。舗装された駐車場に、たまたま人が居るところに落ちた分だけが気づかれただけ。
とすれば「たまたま人が居る駐車場に落ちる確率」は気にしなくてよい。
しかし高度10kmから落下したオタマジャクシは地上に届く頃は相当なスピードのはずだ。地面に激突した瞬間に潰れてしまうのではないだろうか。それにかなり分散して落ちるはずだ。
それにジェット気流に乗るためには上空10km程度まで上昇しなければならない。竜巻でその高度まで巻き上げられるのか?
この説は無理っぽい。
風船爆弾説
太平洋戦争中に日本軍は米国本土に向け風船爆弾を放った。現在朝鮮半島では透明なポリエチレン製の気球がビラ散布に使われている。
1.透明気球にビラの代わりに水と水棲生物を入れたビニール袋を下げて放つ。
2.上昇した気球はジェット気流に乗って東へ
3.タイマーによって気球のガスが一部抜かれて高度を下げる
4.ある程度高度が下がると気圧トリガーによってビニール袋が開かれ中身が落ちる
5.荷物を放出した気球は軽くなり再度上昇しジェット気流に乗り彼方へと飛びさる
この説なら、オタマジャクシが広範囲に散らず狭い範囲にまとまって落ちた事も、潰れずに落ちたことも説明がつく。
しかし今度は「誰が?」「何のために?」という疑問が残る。私の想像力では、ちょっと怖いシナリオしか思いつかない。
迂闊に書くと流言飛語をもって人心を惑わし社会を不安に陥れたとかで糾弾されそうなので今回は止めておこう。