Macが修理されずに戻ってきた

MacBookアルミの左側面に2つあるUSBポートのうち手前側がおかしいことに気づいた。iPodを充電することはできるがMac(iTunes)には認識されない。USBメモリーを挿すとメモリー側のLEDは点滅するがデスクトップには現れない。他のUSBメモリーでも同様。電流は流れているが信号が流れていないっぽい。具合が悪いのは手前のUSBポートで奥のUSBポートは問題ない。



まずサポートに電話すると電話に出た担当は妙に腰が低い。(壺でも売りつけるのかと思った)

PRAMクリアなど一通り試した後、修理という運びになった。回収は週明けになるような話だったが丁度天神方面に用があったので自分でアップルストアに持ち込むことにした。

アップルストアGenius Barでポートしてもらうためには予め予約しておく必要があるらしい。なんと高慢なサポートか…と思ったが、実際にアップルストアに行ってみると結構な数の人がサポートを受けている。予約無しに訪れても散々待たされるだけだろう。予約制にしておけば予約した時間(の5分前に来いと書いてある)に来ればよい。これはこれで良い仕組みかも知れない。

もっとも予約して行ったにも関わらずポケベルみたいなものを渡され待たされたのだが

Genius氏は現象の再現を確認し原因の切り分けを行った。最終的にはOSがインストールされたUSBハードディスクを正常な奥のUSBポートにつないでそこからMacBookを起動。問題の「手前のUSBポート」にマウスをつなぐと赤いレーザー光は点灯するが画面にマウスカーソルは現れない。電流は流れているが信号が流れていない症状を確認。アップルストア側が用意したシステムで起動して発症しているのだからOSをインストールし直せば治るというものでもない。Genius氏は問題はハードウェア側にあると判断した。

USBはマザーボード直付けなのでおそらくマザーボード交換。1週間くらいで宅配で戻ってくるらしい。

それが土曜日の昼のこと

ところが火曜日の昼にはもう戻ってきた。


症状が再現しないので何もしませんでした(要約)
修理報告書と返送の伝票によると6/29月曜日に作業し再現しないので何もせずに発送。その日の夕方にはヤマト運輸の物流センター入ったようだ。かなり短時間で片付けられた感じ。

アップルストアでは再現を確認しハードウェアの問題と切り分けもしている。

恐らく発生には何か条件があり(例えば24時間以上ACアダプタを接続しっぱなしとか)ラボではたまたま条件が揃わなかっただけだろう。つまり治っていない今後も発生する恐れがあるということ。まるで地雷だ。



サポートのあり方はその企業のスタイルだ。

私の少ない経験からいえば、このような場合、日本の企業では予防的に地雷のある部品を交換してしまうことが多いように思う。交換した部品も同じ量産分品である以上それにも地雷が無いという保証は無いが、地雷があることが明白なまま何もせずに戻すわけにはゆかないというわけだ。

これが最良のサポートというわけではない。保証期間内のサポートは企業側の負担だから最小限に抑えなければならない。あまり手厚くサポートすると企業側が利益を確保するため商品価格が上がったりする可能性もある。

ラボで症状が再現しない場合、数日預かって様子を見るというケースもあるが、これも度が過ぎると困りものだ。


VAIO HAZARD(忘れられた男…TELEFON)

http://coxix.net/content/vaiohazard/index.php#6


しかし、電話サポートを受け、Webで予約し、アップルストアGenius Barで症状の確認と切り分けを行い、問題はハードにあるから修理だと言われて預けたら…「ラボでは再現しないので修理しません」

それが正しい対応か適切な対応かはともかく、ガッカリさせられる対応ではあり、不安な対応でもある。



ところで不思議なのが修理に出したMacBookは(BootcampでWindowsをインストールしていることもあり)システム環境設定で起動ディスクをMacOSXに固定して(カギを架けて)おいたのだが戻ってきたらカギが外れていた。外すにのはパスワードが必要なはずなのだがなぜだろう?