納得できないNetWalker その1
先日シャープから発表されたNetWalkerはとても魅力的だ。
一応ポケットに収まり、両手持ホールド、両親指で入力によさげなコンパクトサイズ。
起動3秒、バッテリー駆動10時間。振動、衝撃に弱いハードディスクは無し。恐らく低発熱で。
私的には、ほぼBINGOモノだ。
しかし納得できないことがある。
シャープのNetWalker製品紹介ページの中の操作性をアピールするページだ。
このページのメインのフラッシュに、両手ホールドの状態からタッチパネル操作に移るシーンが有る。
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このときの左の親指の位置が気になった。
[D]キーの上にある。
NetWalkerと同程度の重さがあるハードカバー本を同じように持ってみた。
親指にかかる負荷はかなりのものだ。
この状態で親指が乗った[D]キーを誤押ししないためには親指の付け根付近、NetWalkerのキーボードの角付近に負荷を分散させねばならないだろう。
だがNetWalkerのキーボードは縁まで角までキーで埋まっている。
両手持ちの場合は両側から挟むように圧力を加えればキーを誤押しすることなくしっかりホールドできるが、タッチパネルを操作するような場合は片手持ちになるので、どうしても上下方向の圧力でホールドすることになる。
これでキーの誤押しを防ぐには指先と付け根付近にかかる力を微妙に調節しなければならないだろう。
片手でしっかりホールドするのはかなり困難と思われる。
NetWalkerはその商品コンセプト上「立ち止まって」とか「電車の中で」といった不安定な状態で使用されることが想定されるのだか、そんなシーンでしっかりホールドできないのはちょっと酷いのではないだろうか。
恐らく現実には両手ホールドから片手持ちに移行する際には、まず左手の位置をキーボード上部のキーの無い位置にずらし、その後右手を離すというシーケンスになるものと思われる。
文章を打ち込みながら時々画面をタッチするというようなシーンでは鬱陶しいのではないだろうか。
現物をさわってないので、上記は推測にすぎない。是非とも現物を触ってみたいものだ。
しかし私がNetWalkerの納得できないのはそれだけではない。(つづく)