さよならブルートレイン

最近さよならブルートレインというニュースばかり。

十数年横浜に住んでいた。福岡に帰省するときはブルートレインばかり利用していた。

別に何の思い入れもない。連休前日、仕事を終えて横浜駅から乗り込むと、翌日(連休初日)の朝に博多に着くのがとても便利だっただけだ。

これが新幹線で帰省しようとすると連休初日を潰すことになる。
飛行機を利用すると乗ってる時間より空港へ向かう時間と搭乗前の時間の方が長い(神奈川県には民間空港がないので羽田まで行かねばならない)。これも連休初日を半分潰す。

それに当時たしか「新幹線往復割引切符」とかいう切符で寝台特急を予約して乗れた。往復3万5千円くらいだったからかなり安かった。

安さと会社帰りに乗れば翌朝故郷という都合の良さ。これがブルートレインばかり利用していた理由だ。何度も利用した割りには思い出というのは無い。



しかし乗り損ねた思い出ならある。

帰省シーズンをどこも同じなので帰省時期の予約は取りにくい。一度寝台特急の予約がとれず寝台急行「銀河」になったことがあった。
これは出発時間が遅いので会社から一度戻ってから横浜駅に向かった。ところが遅い時間なので横浜駅に向かう列車(相鉄)の本数が少なく横浜駅に着くのが遅れ、ホームに上がった時「銀河」のドアが閉まった直後だった。

さて、どうする。「銀河」のドアにすがりついて叩いてみようか・・・と一瞬迷う間に、眼前のおじさんがその行動に出た。彼も同類なのだ。
しかし「銀河」出て行った。

結局、深夜の鈍行(大垣行き)に乗り、翌朝たしか名古屋から新幹線で博多へ向かった。

ものすごく疲れたと記憶している。