ソフトバンクは携帯電話事業を手放してもいいんじゃない?

私はソフトバンクは携帯電話を手放してもいいんじゃないかと思う。



ソフトバンク(本体の方)が当時のボーダフォン(現ソフトバンクモバイル)を英Vodafoneから買い取る前に遡る。


ソフトバンク(というより孫社長)は近未来はネット接続の主流は有線から無線にシフトし、「自宅が常時接続」から「個人が常時接続」へと移行してゆくと考え、ソフトバンクが自由に使える無線通信インフラを欲したのだと思う。(私は勝手にそう推測している。)


当時はVMNOによる無線通信インフラの利用は今ほど選択の余地がなくあまりメリットのないものだった。
だから自由度の高い無線インフラを手に入れるにはソフトバンク自らが携帯電話事業者になることが最良の道に思えた。

だが今は違う。VMNOによるインフラ利用は選択肢も自由度も広がり有利に利用できるようになった。
複数の事業者から借りた回線を1セットにすることも可能だから自前回線だけを利用するより柔軟だ。


それに設備や技術を最新/最良にする努力が必要がない。
そういう努力をしてい事業者を選んで回線を借りればよい。都合が悪くなれば他の事業者に乗り換えればよいのだ。
設備や技術の充実や刷新などといった先行投資は、低価格を売りにするためにぎりぎりの採算で経営している今のソフトバンクモバイルが最も不得手とするところだ。


ソフトバンク本体としてはもはや携帯電話事業を自前で運営することにあまり魅力を感じなくなっている…と、私は考えている。