未完成品MotorolaのXOOMを買う

HoneycombことAndroid 3.0を搭載したMotorolaタブレット「XOOM Wi-Fi TBi11M」を駆ってしまった。ある意味未完成品だ…microSDメモリーカードをサポートしているのだが、現時点では使えない。将来ファームウェアのアップデートで使えるようになるそうだ。 現時点ではパソコンからXOOMへファイルを送り込むにはUSBケーブルで接続してPCにマスストレージ(外付けドライブ)として認識させるか、ネットを経由(オンラインストレージやFTPサーバ等)を利用することになる。XOOMのUSBコネクタはmicroUSBだしケーブルは付属していない。microUSBは最近普及が進んでいるとはいえ不親切だ。

以前iPad(初代)を買おうと思ったとき、ちょうど入院直前だった。 一日中片腕に点滴チューブをつないでベッドの上に横たわっている状態が前提なので意外なほど重いiPadの購入は断念し、入院中はiPodTouchiと変なPCにご活躍いただいた。 今は重さのことはあまり考えなくてよいのでiPad2でもありだが既にAndroidを使っているし、専用ソフトを使わないとパソコンとのデータの出し入れができないiPadと違い、パソコンにUSBマスストレージとして認識されるAndroidの方が潰しが利くのでXOOMにした。この「潰しが利く」というのは私にとっては重要な要素で、それは想定外の事態に柔軟に対応できる余地があるということでもある。このことを理解する人はほとんどいない。想定外に備えると言っても想定外という抽象的なものは理解されにくい。
今は想定外が現実のものになっているので想定外に対する理解は広まっているように見えるが、しかし本来、既に現実になっているものは想定外の範疇に入らない。何が起きるか分からないのが想定外なのだが。



話しをXOOMに戻そう。
自宅の中でしか使わないのなら、最初から貼ってある画面保護シートを剥がす必要はない最初から貼ってある保護シートを剥がして新しい大面積のシートをホコリと気泡を気にしながら貼るより、初期のを剥がさず使うほうが楽だし当分は十分。

iPad2より2センチ弱狭いおかげでiPadでは断念していた「両手で縦に保持し親指だけでタイプする」もできる。高解像度/大画面のおかげで新聞も地図もケーブルテレビの番組表も見やすい。 使っている間は意識しなかったが、あらためて考えてみるとスカスカと気持ちよく動いている。結構いいです。

このパソコンと違い瞬時に電源が入り一日バッテリーの心配をしなくて良いデバイスはケーブルTVの番組表を見るのに最適だ。最近はマニュアルがPDF化されて見るためにパソコンを立ち上げなければならないのが面倒だが、XOOMなら解像度が高いこともありPDFリーダーにも良好だ。恥ずかしいが正直に言おう。私のパソコンは解像度がXGA(1024x768)しかないのだ。XOOMの方が上だ。普段画面を閉じているファイル・プリンターサーバーをVNCでリモート操作するのにもちょうど良い。
こいつは買って良かった。

欠点も気付いた。日本語入力にSIMEJIを使うと画面キーボード左下隅、よく使う[あA]切り替えキーと、その直ぐのOSの[戻る]キーが近すぎて、しかもフラットパネルなので誤って押してしまうミスを何度もやらかした。

日本語入力の切り替えは画面右下、時刻表示の左にキーボードアイコンをタップしておこなう。BluetoothキーボードのELECOM TK-FBP013WHは簡単に認識して使えた。例えば横長状態でJOTA TEXTを起動すると上半分がテキストエリア(白紙)下半分がソフトキーボードになる。ここでBluetoothキーボードを接続するとソフトキーボードが消えて画面全体が白紙になる。この画面の上(下半分)にキーボードを乗せても問題ない。コンパクトに使える。