アップル年内「驚くべき新製品」

 アップルが年内に「驚くべき新製品」を投入するという情報がある。それは「iOSを搭載するテレビ」だろうとも言われている。
現在アップルが発売しているTV(AppleTV)は知る人も少ない鳴かず飛ばずの商品だ。ある意味、目に見えない商品と言っても良い。
アップルがこの状態を放置することなく、強力なテコ入れをしてくるだろうと予想されている。


 ただしハードウェア的には大した革新はないだろう。最近のアップル製品を観てみればハード面での技術的革新は皆無に等しく(iPhone4のアンテナは革新らしいが)既存の技術を組み合わせて魅力的な製品を安価(な原価)で実現している。


 おそらくウワサされる新AppleTVもそれ自体はシンプルなセットトップBOXで、iPhoneiPadからリモコン操作できたり、メインのTV画面とは別にiPadで裏番組をチェック出来たりといったことは可能かもしれないが、技術革新とは言えないだろう。


 新AppleTVのポイントはコンテンツの方だろう。iTunesで音楽やアプリのダウンロードが可能なように、TV番組や映画も同様にダウンロードできる。
ここで重要なのは利用者からの視点ではない。コンテンツ(番組)提供者からの視点だ。TV局や番組制作会社、映画プロダクション等はメジャー/マイナーを問わず過去のコンテンツの備蓄がある。しかし、放送時間枠の制限や販売見込み/採算などの点から再利用出来ずにいるものも少なくない。DVD化して発売される旧映画は多いが、十分な利益が上がるかは売ってみないと分からない。


 しかし、コンテンツをデジタル化してデータセンターに登録してiTunes経由で有料公開すれば(アップルにウワマエははねられるものの)ノーリスクで旧コンテンツの再利用ができる。アップルから見れば自前でコンテンツを作らなくても、コンテンツはどんどん増えてゆく。

音楽に比べてデータ量が膨大になるので巨大なデータセンターが必要になるが、どうやらそれも年内に完成するらしい。



 アップルの目指すところは、デジタル化できるコンテンツは全てiTunes経由で販売する巨大コンテンツ流通帝国といったところだろう。

音楽、ポッドキャスト電子書籍、映画やTV番組、その先は何があるだろう。

(ああ、また妄想が暴走する。きっと薬の副作用だ)


AppleiPadiPhone 4に続いて「驚くべき新製品」を年内に投入へ

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100721_apple_amazing_new_product/



アップル、まもなくiOSを搭載するテレビを発売か

http://www.gizmodo.jp/2010/07/apples-redesigned-apple-tv-might-be-a-tv.html



アップルの巨大データセンター建設--クラウド市場参入への布石か

http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20398656,00.htm