飲酒事故、福岡が最悪

 今日の西日本新聞の1面トップ記事は、飲酒事故の発生件数は全国で福岡県が最悪というもの。

 2006年8月に福岡市で幼い子ども3人が亡くなる飲酒追突事故が起きたのを機に飲酒運転撲滅運動が盛り上がり今も続いている。
その結果がこれ。

 今までの飲酒運転撲滅運動は基本的にキャンペーン、啓蒙活動、意識の向上といったものが主体。
 そしてその結果・・・この話は以前にもどこかで書いた気がする。

 飲酒運転をする人のうち習慣的、あるいは常習的に飲酒する人(いわゆるアル中とは限らない)は、常習的喫煙者と同様に簡単には飲酒を止めることはできない。その人に自覚を持てだのと言って何になる。酒を飲んだ人間は正常な判断応力ができなくなる。だから事故を起こすのに、その本人の自覚に期待するというのは矛盾している。論理的に破綻している。

 最近、喫煙習慣を止めるために医師の助けを借りるTVCMを見かける。喫煙習慣を一種の病気として治療で止めさせようとうのだ。

 習慣的/常習的飲酒も「治療」の対象にしなければ飲酒事故は減らないと思う。

 飲酒事故が起こる度にテレビで「自覚が足りない」とか「意識の問題」などとコメントしている限り、これ以上飲酒事故を減らすのは難しかろう。