死なない程度にガンばってん(2)

胃カメラを飲もうと思ったのは食べ物が全く飲み込めないことがあったからだ。 それ以前にもいろんな症状が有ったが、それがガンに結びつくとは思ってもみなかった。


春先ごろ(2010年の2月か3月くらいか)腰が痛くなた。腰と言うより脊椎か。激しいイヤな痛さだ。 デスクワークの多い同世代の人たちが椎間板ヘルニアに悩んでいるという話しはよく聞く。とうとう自分もそうなったか。


また同じころ、時々妙な口臭がする。いや、口臭がするような気がする。いやそれも違う。時々、ごくたまに硫黄臭が胃から食道に漏れてくるような気がする。食道で臭いを感じる?よく分からないが、そう感じたのだ。 そのころテレビで逆流性食道炎の啓蒙CMがよく流されていた。アニメの鉄腕アトムが出てくるヤツだ。胃酸などの消化液が食道に逆流する症状で、噴門(食道と胃の間の逆止弁)から漏れていることになる。おそらくそれの軽いやつで胃酸が食道に逆流するまでには至ってないがガスだけが漏れているのだろう。そう思った。


しかし、腰の痛みは胃ガンが大動脈リンパ節に転異し、そこがかなり肥大して神経を圧迫し、激しい痛みとなっていたのだ。胃の硫黄臭の逆流は噴門にできた腫瘍が肥大し噴門が変形して胃の中のガスが漏れていた。全部ガンのせいだったのだが気付いていなかった。
もっとも、その時点で気付いても既に手遅れであることには変わらないのだが。



やはり定期健康診断をきちんと受けておくべきだったのだ。サラリーマンのころは会社の定期健康診断があったが辞めてから受けていなかった。これでは早期発見はありえない。 ガン保険に入っていたのが救いだ。

定期健康診断を受けてガン保険にも入っているのが理想。どちらもやってない人はせめてガン保険に。早期発見できてもカネは要るから。今入っている生命保険にガン関係の特約を付加するという手もある。

日本人の死亡原因の1/3はガンだそうな。ガンになったからといって必ずガンで死ぬわけではない。治る人も居る。 ガンで死ぬのが1/3、そのほかにガンになったけど生き延びた人が相当数いる。 おそらく死ぬ死なないにかかわらず、日本人の半数近くが一度はガンになるのではないだろうか。
備えておくべきだよ。