ライバルはポメラか?ちょいパソ AK-PCAP1

 これはWindows Embedded CE 6.0搭載の「ちょいパソ AK-PCAP1」。Windows CEではなくWindows Embedded CE。ハンディーターミナル等、業務特化型PDAなどに使われるOSだ。
ユーザI/F部分が一般向けのWindows CEとは少し異なる。



1万5千円のネットブック風PDAが本格発売、キーも日本語化(impress)



ちょいパソ WIRELESS NOTEBOOK AK-PCAP1(AKART)(パソコン工房)





1万5千円を切る価格にふさわしく、ちゃちな筐体。しかしWindows CE機には珍しくUSB(A)ポートを3つも搭載しUSBメモリーやマウスをつなぐことができる。パソコン並みにタッチパッドも搭載しているが、逆に画面はタッチ式ではない。無線LANと有線LANも搭載している。

小ささは下の写真の如し。東芝の2画面PC libretto W100より一回り大きい。しかしキーボード搭載で600gはとても軽く感じる。おそらく安っぽい質感も軽く感じる要素のひとつだろう。



Pocket Wi-Fi、単3電池、SDカードとのサイズ比較


プレインストールされているソフトはPocket Word/Pocket Excelの他に CorePlayer(旧 TCPMP)が目を引く。しかしパワー不足なので60MバイトMOVファイルさえ再生途中で止まってしまう。YouTube専用ソフトやSkypeもある。 しかしIEがいただけない。Gmailは標準HTMLでは表示しきれず簡易HTMLモードなら可能。Twitterはログインはできるがホーム画面の表示が不完全でタイムラインすら観ることができない。JAVA Scliptの対応に難があるのだろうか。

 電源OFFからの起動は十数秒かかる。シャットダウンは数秒ですむ。その中間・・・スリープと言うものは無い。これは意表を突かれた。編集中のデータファイルを開いたまま、システムを一時的にとめるという操作がないのだ。フタを閉じれば画面は消えて無線LANも無効になり、キーボードは操作できないから、短時間ならスリープの代用にできると思うが・・・・


日本語入力はちょっとお笑いだ。仮名漢字変換は、ひらがな入力を(F7やF9キーやCtrl+Pなどを使って)カナや英字に変換できない。 キーボードのプリントは「る」が「ゐ」だし、カンマとピリオドが同じ「.」。



 しかし本当に使いにくいのは「Enter」と「BS」の間に「け」があることだ。本当に使いにくい。



 EnterとBSの間に「け」が生えている



 突然だが「ちょいパソ AK-PCAP1」のライバルはキングジムの「ポメラ」だと思う。

 ポメラは日本語入力は優秀だが(優秀らしいが)データの使いまわしが柔軟にできない。ネットなどの情報参照もできない。 
一方「ちょいパソ」は日本語入力は相当におバカだがWebやメールが表計算が使え、SDカードやUSBメモリーに参照/保存もでき、データの使いまわしが非常に柔軟。値段はいい勝負。「ちょいパソ AK-PCAP1」と「ポメラ」テキスト・インプッターとして、正反対の性格を持つライバルなんじゃないかと思う。