GEのデジカメA1456W

 GE(General Imaging Japan)のデジカメは低価格の割には十分な性能があり買ってみようかなと何度思ったことか。

ただ、購入前にネットで情報収集しようとすると全くと言っていいほど情報がない。店頭のパンフは紙質もデザインもよいのだが一般的なスペック情報以外は無いも同然で、他社のカメラを退けてGE社のカメラを積極的に選ぶ理由が全く見当たらない。


それでも私は散々リサーチしてGEのカメラには、コンパクトデジカメには極めて珍しい「インターバル撮影」と「バルブシャッター」を搭載しているらしいことを突き止めた。しかし「インターバル撮影」についてはパンフレットには全く触れられていない。

製品添付の取扱説明書にも触れられていない。どうやら製品添付のCD-ROMの中に分厚い版の取扱説明書がPDF形式で入っていそうだ。

これを購入前に読みたいんだがGEの日本のホームページには製品情報はあってもダウンロードできる取説は置いてないようだ。(以前は一部の取説がダウンロードできたのだが今は無い)

なんとか購入前に読んでみたいものだと探したところ、米国のGEサイト http://www.general-imaging.com/us/ で各国語のPDFマニュアルを見つけた。「なんだ、有るならサッサと出しやがれ」だ

トップページから各カメラ製品のページに飛び、上辺右の方にある「support」を辿るとマニュアルを入手できるページに飛ぶ。あとは機種を選び、言語「Japanese」をクリックすればPDF形式のマニュアルが表示される。「Japanese」を右クリックすればダウンロードもできる。



今回目を付けた「A1456W」は単三乾電池2本で動く機種でエントリーモデルで、デザイン面でも機能面でも当たり障りが無い。


ダウンロードしたマニュアルを見るとこいつが只者でないことが分かる。

一般的なデジカメには無い「インターバル撮影」「無限連写」「バルブシャッター」「HDR」機能がついている。乾電池使用のエントリーモデル、実売価格9000円程度の機種でこれだけついているのは驚きだ。GE社はなぜアピールしない?

ちなみに

「インターバル撮影」とは一定の時間を空けてカメラが自動的に撮影を繰り返す機能。定点観測、超微速撮影などに使用する。A1456Wではインターバルは30秒、1分、5分、10分から選べる。

「無限連写」はシャッターボタンを押している間は電池が切れるかメモリーカードの空きが無くなるまで連写を続ける機能。この機能は雷撮りに使える。一般的なデジカメはシャッターを押しっぱなしにしても数枚から十数枚で連写を打ち切る。

「バブルシャッター」一般にバブルシャッター(B)はシャッターボタンを押している間、シャッターが開きっぱなしと解される。このGEの機種では長時間露光モードのことをバブルシャッターと称し露光時間は2〜30秒を1秒単位で指定可能。このモードでのみノイズリダクションが働くらしい。コンデジで30秒も露光する機種はちょっとお目にかかれない。

HDR」は明るさのダイナミックレンジを拡大する機能で、一般には一回のシャッターで露出を変えた2枚以上の写真を撮影しカメラ内で合成するのだが、この機種では撮影は1枚だけ。再生時に後処理でダイナミックレンジを拡大するらしい。明端と暗端のコントラストを引き延ばしているのかもしれない。期待したのとは少し違う。


 GE社はデジタルカメラを本気で売る気があるのだろうか?他には無い明らかに差別化できる機能を搭載していながら、そのことをパンフにもホームページにも書いていない。製品に同梱の薄めのマニュアルにも書いてない。CD-ROMに収録されたPDFマニュアルにしか書いていない。GE社としては、消費者は何を基準にGEのデジカメを選択すると考えているのだろうか?

GE社のエンブレムがかっっこいい?ああ、それはありかもしれない。